「マンションを売りに出したら、いつ売れるんだろう?」
そう不安に思っていませんか?
次の住まいの購入や引っ越しなどもありますから、なるべく早く売れてほしいと考える方も多いでしょう。住宅ローンの返済を迫られているなど、金銭的な事情があるなおさらです。
先にお伝えしておくと、マンションの売却には3~6ヶ月ほどの期間がかかります。人によっては長く感じるかもしれませんね。
マンションを売却するまでにはいくつかの行程がある上に、買主にとってマンションは大きな買い物ですから、買主が購入を決断するまでには、ある程度の時間がかかります。
そのためマンション売却には、少なくとも3ヶ月はかかると思ってください。
もちろん、3ヶ月以内にマンションを売却できることもあります。あまり売却に時間をかけたくない方は、3ヶ月以内で売れるよう、今から準備しておきましょう!
この記事では、これからマンションを売却する人、すでにマンション売却をはじめて売却活動がうまくいっていない人のために、売却期間を短縮してマンションを売る方法について紹介しています。
また記事の最後には、どれだけ経ってもマンションが売れないときのための最終手段についても紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
マンションを売るまでの流れと平均的な売却期間
まずは、マンション売却の流れについて確認しましょう。
マンションを売るまでには8つの行程がありますが、ここでは説明をわかりやすくするために、主に5つの行程に絞って紹介します。
マンション売却の詳しい流れについて知りたい方は、「失敗せずにマンションを売却するための8つのステップ」の記事を参考にしてみてください。
マンション売却は、「査定」「媒介契約」「売却活動」「売買契約」「決済・引渡し」の順に進んでいきます。その中で、マンション売却が本格化するのは、「媒介契約」からです。
「媒介契約」から「決済・引渡し」までの間を売却期間としたとき、およそ3~6ヶ月ほどかかると思っておきましょう。
ただし、記事の冒頭でもお伝えしたように、1~3ヶ月以内にマンションを売却できる場合もあります。マンションの立地や条件がよければ、すぐに売れてしまうでしょう。
どういったマンションがすぐに売れるかは、次の「売却期間3ヶ月以内に売れるマンションの特徴」で紹介していますので参考にしてみてください。
売却期間3ヶ月以内に売れるマンションの特徴
売却をはじめてから3ヶ月以内に売れるマンションは、ずばり!あなたが購入したいと思うマンションです!
もちろんマンションを購入するときに重視する点は人それぞれ違うと思うので、一般的に売れやすいマンションの特徴となるものを以下にあげておきます。
- ファミリー層向けの間取り3LDK
- 築年数が10年以内のマンション
- マンションが中階層以上に位置している
- キッチン周りなどの室内設備が整っている
- マンション内の設備が整っている
- 駅や商業施設から徒歩10分以内のマンション
ファミリー層向けの間取り3LDK
国土交通省の土地総合情報システムで公開されているデータを見ると、過去にもっとも取引されているマンションの間取りは3LDKです。
※取引時期は2005年から2020年
※他にも売買されている間取りはありますが、ここでは1LDKから4LDKのみ紹介しています。
また、取引されている3LDKのマンションの平米数を見てみると、平均70㎡のようです。
つまり、全国的にもっとも需要がある間取りは、70㎡の3LDKマンションであるといえます。
もちろん、必ずしも3LDKのマンションがすぐに売れるわけではありません。あなたのマンション周辺に似たような間取りの競合物件が複数あれば、売れるまでには時間がかかるかと思います。
ただ、他の間取りと比べたときには、売却に有利といえるかもしれませんね。
国土交通省の住宅市場動向調査によると、マンションに住む世帯人数は約3人。
つまり3人暮らしのご家族が、3LDKのマンションを探している傾向にあります。
もし3LDKのマンションを売却するなら、3人で暮らすご家族や、これから家族が増える予定のご夫婦などをターゲットに、買主を探すといいかもしれませんよ!
築年数が10年以内のマンション
あなたが今のマンションを購入したとき、築年数がどのくらいか意識しませんでしたか?
それと同じように、これからあなたのマンションを購入する買主も、築年数を意識しています。
ただあなたのマンションは購入したときに比べて築年数が経過していますから、あなたが現在のマンションを購入したときとは、違う感覚で見ていると思いましょう。
現在の築年数にもよりますが、目安として10年以内、または築年数が10年から15年以内の間にマンションを売却すれば、買い手が見つかりやすいかと思います。
ただし、築年数がある程度経過していても、マンションの売却はできます!
現に国土交通省の土地総合情報システムのデータを見ると、築10年~築20年のマンションについで、築30年~築40年のマンションが取引されています。
あくまで短期間で売却するなら、築年数は浅い方が有利にはたらくだけだと思っておきましょう!
マンションが中階層以上に位置している
売却するマンションが、中階層以上に位置していると、マンションを売却しやすいでしょう。
交通量の多い街中に建つマンションであれば、階数が上がるにつれて地上の音が聞こえづらくなるので、静かに暮らしたい人は中階層以上の物件を好みます。
また、階数が上がるほど窓の外に広がる景色を一望できるので、高階層のマンション物件は人気が高く、売却しやすいのです。
これは売却価格にも現れています。
10階建てのマンションの5階を基準値としたとき、2階と10階では販売価格が約1~3%ほど増減しています。
つまり同じマンションでも、2階と10階では物件価値が大きく変わるわけです。
もちろん階数だけでなく日当たりなども関係してきますが、階数が高いほど、売却に有利になると思っておきましょう。
キッチン周りなどの室内設備が整っている
1LDK以上の家族層向けマンションを売却するのであれば、キッチン周りの設備が整っていると売却しやすいかもしれません。
というのも、キッチンにこだわりをもつ方が多いからです。
SUUMOやHOME’Sなどの不動産情報サイトで、売りに出されている中古マンションを検索にかけてみると、「こだわり条件」にキッチンの項目が並んでいます。
各サイトで項目内容は少し違いますが、買主がキッチンに求めているものが、おおむねわかるかと思います。
上の画像にある項目をすべて満たす必要はありませんが、当てはまるものがあればあるほど、買主の目に止まりやすくなるかもしれません。
キッチンに立つのは女性であることが多いかと思います。
買主が内覧に来た際は、女性の視点から、キッチン台の高さや、立っているところから手が届く範囲などをアプローチできるといいかもしれませんね!
また、マンションを売却するうえで重要なのは、キッチンだけではありません。
室内全体の設備や収納など、買主が意識している項目は、まだまだあります。
室内設備のチェック項目のうち、いくつチェックがつくか確かめてみましょう。
短期間で売れるマンションの室内設備チェックリスト!
- 床暖房
- 和室あり
- 全室収納あり
- ウォークインクローゼット
- シューズインクローゼット
- トランクルーム
- オール電化
- 追い焚き機能
- 浴室乾燥機
- 浴室1坪以上
- 浴室に窓がある
- ルーフバルコニー
- 南面バルコニー
- ワイドバルコニー
- 専用庭
- メゾネット
- バリアフリー
- ブロードバンド
- 都市ガス
- TVモニタ付インターホン
- ペット相談可
マンション内の設備が整っている
売却するのは、あなたが所有するマンションの一室ですが、マンション売却にはマンション内すべてのことが影響します。
マンション内のセキュリティやゴミ捨て場、エレベーターなど、共用部の設備を今一度確認しておきましょう。
短期間で売れるマンション設備チェックリスト!
- 駐車場空あり
- 自走式・平面駐車場
- ハイルーフ駐車場空あり
- バイク置き場
- 駐輪場
- エレベーター
- 宅配ボックス
- 敷地内ゴミ出し
- 24時間ゴミ出し可
- キッズルーム・託児所
- オートロック
- 防犯カメラ
- 管理員常駐
- 24時間有人管理
- 所有権
また、上のチェックリストとともに、各共用部がキレイにされているかもチェックしておきましょう。
どれだけマンション内の設備がよくても、各所清掃されていなければ、買主への印象を悪くしてしまいかねません。
とくにエレベーター内やゴミ捨て場、駐輪場など、利用していて汚れやすい箇所は、キレイにしておくようにしておきましょう。
もし汚れが目立つようであれば、マンションの管理人に相談するか、自分でキレイに掃除をしてしまう方が早いかもしれません。
駅や商業施設から徒歩10分以内のマンション
売却物件に限らず、賃貸物件であっても、アクセスのしやすさを重視してマンションを選ぶ人が多いかと思います。
マンションから駅が近いことはもちろんのこと、最寄り駅がいくつもある物件であれば、通勤・通学に便利ですし、スーパーやコンビニなどの商業施設があれば生活しやすくなるからです。
実際に、2015年から2020年に東京で売買された物件を見てみると、もっとも多いのが駅から徒歩10分以内にあるマンションでした。(土地総合情報システムより)
ただ、あまりに駅近の物件であると、治安や騒音を気にする人もいますから、駅から徒歩5~10分ほどにあるマンションがより売却しやすいかもしれませんね。
駅から徒歩15分以上かかるところにあるマンションを売却するときは、その土地ならではのセールスポイントを用意するといいかもしれませんね。
たとえば、「近くに公園が多いから子どもを育てやすい」「最近新しい商業施設ができた」など、実際にあなたが住んだからこそわかるメリットを用意しておきましょう!
ここまで、短期間で売れやすいマンションの特徴について紹介しました。あなたのマンションはいくつ当てはまりましたか?
いくつか当てはまって、これからのマンション売却に自信がついた人もいれば、どの特徴にも当てはまらずに落ち込んだ方もいるかと思います。
ですが泣いても笑っても、あなたのマンションが変わることはありません。
駅から徒歩30分のマンションが、徒歩5分になることもないですし、築30年のマンションが築5年になることもないです。
ですから、今のあなたのマンションを、いかに短期間で高く売るか、そこに焦点を当てて売却を進めていきましょう!
次に、「マンションの売却期間を短くする7つのコツ」について紹介しているので、これからのマンション売却にいかしてみてください。
マンションの売却期間を短くする7つのコツ
マンションを短期間で売却する方法は、みずから積極的にマンション売却を行うこと!
マンションを売却する人の多くが、不動産会社に任せきりとなっています。
不動産会社を信頼して任せるのはいいのですが、あまりに任せきりにしてしまうと、不動産会社の都合がいいように売却が進んでしまいかねません。
なるべく早く、そして高く売るなら、あなた自身もマンション売却に参加しましょう!
とはいっても、何をすればいいかわからないかと思うので、まずは以下の7つに取り組んでみてください。
- 信頼できる不動産会社を選ぶ
- 不動産会社と一般媒介で契約する
- マンションの販売価格は査定額の115%を上限に設定する
- 1~3月の間にマンションを売却できるように準備する
- 同じマンション内に売出し中の物件がない状態で売る
- 物件情報に多くの写真を掲載する
- 内覧に来た買主に対して丁寧な対応を心がける
1. 信頼できる不動産会社を選ぶ
マンションの売却を依頼する不動産会社は、どこでもいいわけではありません。まずは、複数の不動産会社に会って、話を聞いてみてください。
ただ、不動産会社を一社ずつまわるのは大変ですから、一括査定サイトからマンションの査定を行いましょう。
一括査定サイトは、あなたのマンション売却に適した複数の不動産会社に対して、一斉に査定を依頼する不動産情報サイトです。
わざわざあなたから不動産会社に行かなくても、査定を行った不動産会社の方から連絡をとってくれるので、忙しい方には便利かと思います。
簡単なマンション情報だけで査定ができるので、まだ査定を行っていない方は、一度試しに査定サイトを利用してみてください。
複数社に査定をしてもらったら、査定結果を元に、どの不動産会社にマンション売却を依頼するか決めます。マンションを預けてもいいと思える不動産会社を選ぶようにしましょう。
具体的には、次の6つに当てはまる不動産会社を選ぶようにしてみてください。
信頼できる不動産会社の5特徴
- 質問をしてすぐに答えてくれる
- マンションの査定額の根拠を言える
- マンション売却の実績が高い
- マンション周辺の土地に詳しい
- 担当者の対応が早い
- 担当者の愛想がいい
マンションを売却するうえでわからないことも多いと思いますから、不動産会社にどんどん質問してみてください。
とくに注意して聞いてみてほしいのが、マンション査定額の根拠です。中には、実際には売れないような高い査定額を出して、売主の気を引く不動産会社もあります。
またその際には、すぐに回答してくれるかどうか、対応が早いかどうかなども含めて確認してみましょう。
ただし不動産会社の対応が早くても、実際にあなたのマンションを売却する担当者の対応が早いとは限らないので、早い段階で担当者と会話する機会を作るようにしてみてください。
もし担当者と話をする機会があれば、これまでのマンション売却の実績や、土地勘について探ってみるといいかもしれません。
また、担当者が話す雰囲気を見て、愛想の良さもチェックしましょう!
担当者の愛想のよさは、買主に与える印象にもつながるので、非常に重要です!
ただし、中には愛想がよくてもセールスが苦手な人もいますから、そこの見極めには注意が必要です!
2. 不動産会社と一般媒介で契約する
もし信頼できる不動産会社が決まったら、その不動産会社と媒介契約を交わしましょう。
媒介契約とは、不動産会社が売主に代わって、買主にマンションを売却すると約束する契約のことです。
すでに知っている方もいるかと思いますが、媒介契約には「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3種類あります。
この3種類の契約の中で、マンションをもっとも短期間で売却できるのが一般媒介契約です。
「専任媒介」や「専属専任媒介」だと、1つの不動産会社としか契約できませんが、「一般媒介」なら複数の不動産会社と同時に契約を交わせます。
複数の不動産会社にマンション売却を依頼すれば、買主の幅も広くなるので、その分早く売却できるでしょう。
ただし、複数の不動産会社と媒介契約を交わすことで、注意しなければならない点があります。
それは、媒介契約を解約した場合の違約金です。
複数の不動産会社と媒介契約を交わしても、実際にマンションの売却を依頼するのは、一社のみです。
たとえば4社と一般媒介契約を交わしても、売却依頼をするのはそのうちの一社なので、残りの3社とは媒介契約を解約しなければなりません。
その際、不動産会社によっては、売却活動にかかった費用を違約金として請求するところもあります。
もし、複数の不動産会社と一般媒介で契約するなら、違約金がかかるかどうか、違約金が発生する場合はいくらになるのかまで聞いておくようにしましょう。
3. マンションの販売価格は査定額の115%を上限に設定する
マンションの売却期間をもっとも左右するのが、販売価格です。
正直にいうと、マンションの販売価格を相場より低く設定すれば、すぐにでも売れるでしょう。ですがそれでは、あなたが損をしてしまいます。
なので、マンションの販売価格を設定するときは、自分の売りたい金額と早く売れる金額の境界線を明確にしなければなりません。
そのためにまず、あなたがマンションを売却して、最低限手元に残さなければならない金額を求めましょう。買い替え費用やマンション売却にかかる費用もすべて含めて計算してみてください。
その結果を踏まえて、あなたの販売希望額を算出してみましょう。
ただし、どれだけ手元に残したい金額を計算しても、査定額の115%を超える価格では売却は難しいです。
特別な付加価値のあるマンションでなければ、査定額や相場価格を大幅に超える価格での売却できません。
不動産会社のこれまでの販売実績と経験を頼りにしながら、短期間で売却できる価格を見極めていきましょう。
4. 1~3月の間にマンションを売却できるように準備する
1年の中で、人が最も移動するのは1月から3月の間です。
この時期はマンションをはじめ不動産市場全体が動きます。
なのでマンションを短期間で売却するのであれば、1月から売却活動をはじめられるように準備しておきましょう。
目安としては11月からマンション売却の準備をはじめると思ってください。
マンション売却に必要な計算や買い替えに必要な資金の計算、必要書類の準備などを、11月からはじめましょう。
そして、11月から12月中旬にかけて不動産会社を探し、1月中旬からマンション売却をスタートすると、スムーズに売却活動を行えるかと思います。
マンションを売却するより先に、新居等に引っ越す場合は、新居の準備や引っ越しの時期もスケジューリングしておいてください。
5. 同じマンション内に売出し中の物件がない状態で売る
マンションの売却期間が延びてしまう原因の一つが、競合物件です。
とくに、同じマンション内で売りに出されている物件があると、買主も同じマンション内で買い回りを行ってしまうので、なかなか即決してもらえません。
また、同じマンション内で物件が被ってしまうと、価格の張り合いとなってしまいます。
早くマンションを売却するのであれば、買主の値下げ交渉に応じるしかありませんが、応じた結果、マンションを安売りしてしまう可能性もあるでしょう。
なので、マンションを売却する前は必ず、同じマンション内で売りに出されている部屋がないか確認をするようにしてください。
先ほど、マンションを売却するなら1~3月の間がいいと紹介しました。
ですがこの時期は、他の売主も物件を売りに出すので競合が増えます。
同じ時期にどのくらい競合物件が売りに出されるか、事前に不動産会社へ問い合わせるようにしましょう!
6. 物件情報に多くの写真を掲載する
今は、SUUMOやHOME’Sなどの不動産情報サイトが充実しているため、買主はサイトを通じて物件を探すことが多くなっています。
つまり買主はサイトに掲載している物件情報や写真を見て、不動産会社に物件を問い合わせます。
なのであなたの物件が、少しでも買主の目に止まるよう、掲載用の室内写真を撮っておくようにしておきましょう!
掲載用の写真は、空室を写したものでもかまいませんが、買主が購入後の生活のイメージがわくように、家具を置いたまま撮ってもいいかと思います。
実際に、不動産情報サイトに掲載されている物件情報には、普段の生活の様子がわかるような写真を掲載している人もいます。
中には、飼っているペットとともに写った温かみのある室内写真を掲載している物件もありました。
写真の撮り方次第で、買主の目に止まりやすくなるので、可能な範囲で写真を撮っておくといいかもしれませんね。
居住中の室内マンションを掲載するのに抵抗がある方は、不動産会社に同じ物件で空室時の写真がないか問い合わせてみましょう!
7. 内覧に来た買主に対して丁寧な対応を心がける
どれだけ需要の高いマンションを売りに出しても、あなたの対応次第で、マンションが売れるか売れないかが決まることもあります。
人は、人から商品を購入するとき、商品そのものの価値に加えて、感情に左右されることがあります。
「店員さんの対応が素敵だったから購入した」「商品はよかったけど、店員さんの態度が悪かったから購入しなかった」といった経験、あなたにもありませんか?
なのでマンションを早く売りたいなら、内覧に訪れた買主一人ひとりに対して、プラスの感情をもってもらえるよう、丁寧な対応を心がけることが重要となります。
とはいっても、これを読んでいる方の中には、人と話したり関わったりすることが苦手な方もいるかと思います。
また、どれだけあなたが努力しても、買主の感情をコントロールすることはできませんから、内覧ではあなたができることに焦点を当てて取り組んでみてください。
以下のチェックリストを参考に、内覧の準備を進めてみましょう!
内覧を成功させるポイント
- 水回りを念入りに掃除する
- 部屋の欠陥箇所を修繕しておく
- 物を減らして部屋が広く見えるようにしておく
- 内覧用のスリッパや芳香剤を用意しておく
- 内覧対応ができるようスケジュールを調整しておく
- 内覧の前に十分な換気をしておく
- 女性が内覧の対応をする
- 収納スペースの扉を開けておく
マンションの売却期間中は定期的に売り方を見直そう!
これまで、売却期間を短くしてマンションを売却するコツについて紹介しました。
これからマンションの売却をはじめる人は、これらを参考にしつつ、売却活動を進めてみてください。
ですが、この記事を読んでいる人の中には、すでに売却をはじめているけど、思うような売却活動を行えていない方もいるかと思います。
そういった方は、まず現状の確認と今後の見直しをしましょう!
もしかすると、あなたが気にしすぎているだけの可能性もありますし、反対により対策を練った方がいい場合もあるかもしれません。
ここでは売却期間を区切って、それぞれの期間内ですべき対応策について説明していきます。あなたがマンションを売り出した期間にあわせて、読んでみてください。
【売却期間0ヶ月】「売却期間を短くするコツ」を実践しよう
まだマンションを売却しはじめて0ヶ月目なのであれば、マンションが売れるかどうかをあまり気にしすぎる必要はありません。
この記事で紹介している、「マンションの売却期間を短くする7つのコツ」を実践してみることからはじめてみましょう。
マンションを早く売却できるかどうか、どうしても不安な方は、売却依頼を検討している不動産会社に相談してみてください。
ただし、相談するときは複数の不動産会社に問い合わせてみましょう。
不安になっているときほど、一つの情報を鵜呑みにしてしまいがちです。少なくとも5社の意見を聞くようにしましょう。
まだ不動産会社を見つけていない方は、まずは以下の一括査定サイトでマンション査定をしてみてください。査定結果を元に、あなたのマンションが短期間で売れるかどうか、判断してくれます。
【売却期間1ヶ月】内覧件数を確認しよう!
マンション売却をはじめてから、1ヶ月しか経っていないのであれば、まだ心配する必要はありません。
すでに紹介しているように、マンションの売却期間は3~6ヶ月です。
よほどの優良物件やいいタイミングでなければ、1ヶ月以内で売却するのは難しいでしょう。
ただし、売却から1ヶ月経過しても、内覧が1件もなければ注意です。
マンションを売りに出しはじめたばかりであれば、1週間に1回程度の内覧が入ります。なので1ヶ月目であれば3~4件程度の内覧はほしいところです。
にもかかわらず、マンションに内覧が1件も来ないときは、以下のことを見直してみてください。
- マンションの販売価格が高すぎないか?
- 不動産情報サイトに室内の写真を十分に掲載しているか?
- 不動産会社から定期的に売却活動の報告を受けているか?
- マンションを売却する相手のターゲット層をイメージできているか?
【売却期間3ヶ月】不動産会社とこまめに連絡を取るようにしよう!
マンション売却をはじめて3ヶ月経ったときに、まず確認してほしいのが、内覧した買主が物件を見送った理由を知ることです。
先ほども説明したように、マンション売却をはじめると1週間に1回程度の内覧が入るので、3ヶ月経った現時点で5~10回ほどの内覧を行っているかと思います。
何回か内覧を行っているにもかかわらず、すべて空振りに終わってしまった原因はどこにあるのか、買主から何か話を聞いていないか不動産会社に尋ねてみてください。
不動産会社から報告してくれる場合もありますが、忙しい担当者だと、買主から何か話を聞いていたとしても、あなたに報告できていない可能性があります。
また、不動産会社と一般媒介で契約した場合、売主に対して売却活動を報告する義務がありません。
不動産会社とどういった契約を交わしていたにしろ、自分から積極的に買主の情報を聞き、担当者と協力して今後の対策を練り直しましょう。
【売却期間6ヶ月】不動産会社を替えてみよう!
マンションを売りはじめてから6ヶ月経過しても、売却できなかったら焦ったほうがいいかもしれません。
なぜなら、半年経っても売れないマンションは、買主が警戒するからです。
「半年前から見かけるけど、この物件まだ売れていないの?」「ひょっとすると何か問題があるのかも……」と、内覧を行う前から物件に対して用心深くなってしまいます。
買主が警戒して完全に遠のいてしまうまえに、今から本格的にマンション売却を見直していきましょう!
一番に見直してほしいのは、不動産会社です。
次の更新のタイミングで別の不動産会社に乗り換えるか、今の不動産会社では不安と感じるのであれば、更新を待たずに解約して次の不動産会社に売却の依頼をしましょう。
ただし、どんな不動産会社に乗り換えてもいいわけではありません。
売却から6ヶ月経っても売却できなかったわけですから、同じような不動産会社に売却を依頼しても埒が明かないでしょう。
次に不動産会社を替えるときは、買取保証付きで専任媒介契約できる不動産会社を選ぶようにしてみてください。
記事の中で、不動産会社と媒介契約を交わすときは「一般媒介」の方がいいとお伝えしましたが、6ヶ月経っても売却できない場合は「専任媒介」で3ヶ月以内と期間を区切って売却してしまった方がいいです。
また、不動産会社と「専任媒介」で契約する場合は、買取保証付きで契約できる不動産会社を選ぶようにしましょう。
買取保証についてはのちに紹介していますので、ここでは「専任媒介で契約するなら買取保証」とだけ覚えておいてください。
【売却期間12ヶ月】マンションの買取業者を探そう!
売却期間が1年以上経過したマンションを売るのは大変です。
もちろん、売却期間が1年以上経っているマンションでも、売却することはできます。
ただしマンション売却をこれ以上続けるには、さらなるお金と時間をかけることになるかもしれません……。
それでも、マンション売却を続けたいというのであれば、これまでに紹介したことを今一度見直してみてください。
- 信頼できる不動産会社に売却を依頼できているか?
- 買取保証付きの不動産会社で専任媒介契約をしているか?
- 同じマンション内に売出し中の物件があるか?
- 内覧に来た買主に対して丁寧な対応ができているか?
- マンションの販売価格が高すぎないか?
- 不動産情報サイトに室内の写真を十分に掲載しているか?
- 不動産会社から定期的に売却活動の報告を受けているか?
- マンションを売却する相手のターゲット層をイメージできているか?
「これ以上売却期間が延びると困る!」「今すぐにマンションを売却したい!」という方は、買取をオススメします。
買取については次に紹介しているので、今すぐにマンションを手放したい方は、最後まで読んでみてください。
短期間でマンションを売却するなら買取と買取保証
「来月までにマンションを売りたいんだけど、間に合うかな?」
「今すぐお金が必要なのに、マンションの売れる気配がない……。」
「あまり売却に時間を取られたくない!」
さまざまな理由から、マンションを今すぐに売りたいと考えている方も多いかと思います。
そんな方にオススメなのが、「買取」と「買取保証」です。
これらを使えば、最短で1週間以内、最長でも3ヶ月以内にマンションを売却できます。
ただしこれらの方法は、最終手段だと思ってください。なぜなら「買取」や「買取保証」は、売却価格が市場価格より下回ってしまうからです。
「買取」や「買取保証」を検討している方は、次に説明している内容を必ず読むようにしましょう。
【買取】今すぐマンションを売りたい人
買取とは、不動産会社や買取業者に対して、マンションを直接売却する方法です。
通常の売却方法だと、不動産会社が仲介をして、一般消費者である買主に対してマンションを売ります。
一方買取は、業者が直接買い取ってくれるので売却期間がなく、業者さえ見つかってしまえば、早くて1週間で売却できるでしょう。
しかも買取なら、業者との直接的なやり取りとなるので仲介手数料もかかりません。
ただし、買取方式でマンションを売却する場合、その買取価格は市場価格相場の60~70%ほどだと思っておきましょう。
つまり、通常の仲介方式でマンションを売却すれば3,000万円で売れるマンションが、1,800~2,100万円で売られてしまうということです。
なるべく早くマンションを処分したいなら買取をオススメします。ですが、なるべく高い価格でマンションを売却するのであれば、買取は避けたほうがいいかもしれません。
買取のメリット・デメリットをよく考慮した上で、買取を利用しましょう。
【買取保証】マンション売却に自信がない人
買取保証とは、マンション売却を依頼した不動産会社が、3ヶ月以内にマンションの購入者を見つけられなかったときに、不動産会社がマンションを買い取る保証のことです。
通常のマンション売却だと、いつになったら売却できるかわかりませんが、買取保証付きで売却すれば、最終的には不動産会社が買い取ってくれるので安心して売却活動を行えます。
また、買取保証の期限は媒介契約期間(3ヶ月)となっているので、最長でも3ヶ月以内にはマンションを売却できるでしょう。
「買取」とは違い、仲介方式で売却する期間もあるので、市場価格で売却できるチャンスがあります。
「マンションが売れるか心配」「すぐに売却したいけど、3ヶ月くらいの猶予はある」といった方は、買取保証を利用するといいかもしれません。
ただし、買取保証にもいくつかのデメリットがあります。
- 最終的に買取となったときの買取額が安い
- マンションの販売価格の決定権が不動産会社渡る
- 他の不動産会社と媒介契約ができない
買取保証付きで売却しても、最終的に買取されることになれば、市場価格よりも低い価格で売却することになります。
しかもマンションの売出し価格や販売価格、値下げ価格にいたってまで、すべて不動産会社が主導となるので、仲介で売れたとしても市場価格で売却するのは難しいでしょう。
また、買取保証付きで売却依頼するとなると、専任媒介または専属専任媒介でしか契約できないので、他の不動産会社と並行して売却依頼することもできません。
もし買取保証付きでマンションを売却するときは、よく検討してから利用するようにしましょう。
【Q&A】マンションの売却期間に関するよくある質問
「居住中」と「空家」でマンションの売却期間に差は出るの?
「居住中」と「空家」だと、売却期間に多少の差が出るかもしれません。
買主にとって「居住中」のマンションは内覧がしづらいため、買主は「空家」の内覧を優先してしまいます。
あなたの物件を内覧する前に、他の「空家」物件で契約が続いてしまえば、あなたは買主を逃していることになるので、売却期間は延びてしまうでしょう。
もし、「居住中」でマンション売却を続けて、あまりに内覧件数が少ないように感じたら、引っ越しをして「空家」にした方がいいかもしれませんね。
不動産会社に1ヶ月の期間内で売却するように依頼できるか?
不動産会社に売却期間を指定して、マンション売却を依頼することは可能です。
ただし記事内でも紹介したように、マンション売却には3~6ヶ月ほどはかかります。
そんな中で、1ヶ月以内に買主を見つけて売却してほしいとお願いするのは、難しいでしょう。
なるべく早くマンションを売却したいのであれば、記事内で紹介した買取や買取保証を利用してみてください。
マンション売却からどのくらいの期間が経ったら値下げするの?
マンション売却の値下げをする目安は、内覧の件数が減ってきてからにするといいでしょう。
内覧があるうちは、まだその価格で需要がある証拠なので、値下げをする必要はないかと思います。
2~3週間経っても内覧が来なくなったら、不動産会社と相談して値下げを行ってみてください。
ただし、値下げをするときは一気に値下げを行いましょう!
あまり細かく刻んだ価格で値下げを行うと、買主は「まだもう少し値下げするかも?」と期待をして購入にいたらない可能性があります。
反対に、一気に大き値下げに踏み切れば、買主は「今買わないと他の人に先を越される!」と感じて内覧の数が増えるでしょう。
【まとめ】売却期間3ヶ月過ぎたら不動産会社を見直そう!
ここまでマンションの売却期間や、売却期間を短くするコツについて紹介してきましたが、あなたのマンション売却の参考になったでしょうか?
いろいろと紹介してきましたが、マンションの売却期間を抑えるもっとも効果的な方法は、不動産会社選びをきちんと行うこと!
あなたが、どれだけマンション売却のために動いても、買主を探してきて売却を行うのは不動産会社です。
どこの不動産会社にマンション売却を依頼するかは、慎重に選ぶようにしましょう。
目安としては、媒介契約期間が更新される3ヶ月です。3ヶ月経って売却の兆しが見えなければ、不動産会社を見直した方がいいかもしれません
また、不動産会社を探すときは1社ずつ探すのではなく、一度に複数の不動産会社を比較しながら探すようにしましょう。
その中から、気になった不動産会社をいくつか選び、同時に媒介契約を交わすようにしてみてください。