あなたが所有する不動産を売却しようと考えたとき、その第一歩としてまずは不動産の査定が必要です。
かつては、不動産査定を依頼するには不動産会社に直接出向く、もしくは電話をかけて「不動産査定をしてほしい」と依頼する手順が主流でした。
ただ直接不動産会社に訪れる方法は、手間と時間がかかってしまいますよね。
さらに不動産会社の査定内容に納得できない場合は、別の不動産会社を探す必要があり、また同じ手間を繰り返すことになります。
そこで最近は不動産一括査定サイトといって、1度の申し込みで複数の不動産会社に査定依頼ができるインターネットサービスを利用する人が増えています。
スマホやパソコンで簡単な入力をするだけで、複数の不動産会社への査定依頼を無料で行え、短時間で査定結果を得られるのでとても便利です。
不動産の売却を予定している方はもちろんですが、家の売却をまだ迷っている方、わざわざ不動産会社へ出向くのは少し気が引ける…という方にもおすすめです。
そんな便利な一括査定サイトですが、じつは今、さまざまなサイトが存在しています。
「いったいどの不動産一括査定サイトがいいの?」
「不動産一括査定を使っても大丈夫なの?」
はじめて不動産一括査定サイトを使ってみる方なら、きっとこのような疑問や不安もあるでしょう。
そこで本記事では、おすすめの不動産サイトを紹介するとともに、不動産一括査定サイトの便利な使い方をご紹介。
利用する上でのデメリットもきちんとお伝えしますので、不動産の査定依頼を考えている方はぜひ参考にしてください。
今回は、不動産の一括査定についての解説です。不動産売却を考えている多くの方に利用されている不動産一括査定サイトですが、どこの一括査定サイトがいいのか迷いますよね。不動産査定をする場合にはどのサイトが適しているのか、安心して不動産査定サイトを利用するにはどうしたらいいかをわかりやすくお伝えしていきます。
不動産一括査定サイトのおすすめ3社比較ランキング
現在インターネット上には、多くの不動産一括査定があるので、その中から利用しやすいものを自分で選ぶのは大変です。
そこで本記事では、安心して利用できる3つの一括査定サイトを厳選して紹介します。
どんな特徴があるのか、一つずつみていきましょう!
おすすめの一括査定サイト一覧
特徴 | 得意分野 | |
---|---|---|
HOME4U | ・NTTデーターグループが運営 ・Pマーク取得済み(※) ・全国対応 ・約1800社の不動産会社と提携 |
物件の種類:マルチ対応 エリア:全国対応 |
イエウール | ・株式会社Speeeが運営 ・全国対応 ・1600社以上の不動産会社と提携 |
物件の種類:マルチ対応 エリア:全国対応 |
マンションナビ | ・マンションリサーチ株式会社運営 ・全国対応 ・2500店舗の不動産会社と提携 |
物件の種類:マンション エリア:全国対応(とくに都市部) |
※Pマーク(プライバシーマーク)とは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会により、日本産業規格に適合して、個人情報の適切な保護措置を行う事業者に付与されるマークのこと。
HOME4U
HOME4U(ホームフォーユー)は、株式会社NTTデータ・スマートソーシング(NTTデーターグループ)が運営する、日本初の不動産一括査定サイトです。
全国約1,800社の不動産会社と提携し、サイト利用者数は1,000万人と国内最大級の規模で、2001年からの査定数は累計45万件(2021年6月現在)の実績があります。
HOME4Uで一括査定をする場合、たった1分程度の入力で、最大6社の不動産会社より査定価格を取り寄せることができます。
HOME4Uの特徴としては、他社サイトにはない、電話相談サービスがある点。
不動産一括査定サイトの使い方に不安がある方など、困ったことがあれば電話で専属オペレーターに相談できますよ。
また、不動産査定後に「売却は一旦見送ろうと思う」など不動産会社への断りの連絡をしないといけないのがどうも言いづらい…という方には、HOME4Uから不動産会社へ連絡をしてくれるサービスもあります。
ネット初心者の方や、査定後の不動産会社とのやりとりが心配な方は、HOME4Uがおすすめです。
イエウール
イエウールは株式会社Speeeが運営している不動産一括査定サイトです。
全国1,600社以上と提携し、不動産一括査定後の売却成立サポート件数は年間20万件を超える実績があります。
イエウールの一括査定は、LINEやチャットのような入力画面で査定情報を入力していく方法で、ほとんどの入力項目が選択式になっているので、迷わず査定情報の入力を進められますよ。
イエウールの特徴としては、優良な不動産会社しか集まっていないところ。
イエウールでは、サイト利用者からクレームの多い提携会社を、提携から外すようにしているため、優良な不動産会社しか集まらないようになっています。
きちんと対応を行ってくれる不動産会社と出会うなら、イエウールで一括査定をするといいでしょう。
マンションナビ
マンションナビは、2011年4月創業のマンションリサーチ株式会社が運営している不動産一括査定サイトで、サイト利用者数は2020年までに累計500万人以上。
※マンションリサーチ社調べ
サイト名に「マンション」とある通り、マンションの一括査定に特化しており、全国2,500店舗の不動産会社と提携しています。
マンションナビの特徴は、一括査定時に「賃貸査定」の依頼もできることです。
※賃貸査定とは、物件を貸して家賃収入を得る際の賃料を算出することです。
最大3社まで賃貸査定の依頼ができるので、不動産を「売る」だけでなく「貸す」ことも検討して、お持ちの不動産の可能性を広げてみてください。
また上記2サイトと同じく、マンションナビでも最大6社の不動産会社に査定依頼できるので、賃貸査定の最大3社と合わせると、最大9社から査定結果を得られます。
あなたがマンション物件の査定を考えているなら、こちらも活用してみたいですね。
ちなみにマンションナビでは、マンション名を選択するだけでおおよその相場価格がわかるAI査定にも対応しているので、簡単にマンションの査定価格を知りたい方は活用してみてはいかがでしょうか?
不動産一括査定サイトの効果的な選び方
一括査定サイトを安心して利用するなら、実際に一括査定サイトを使ってみたとの口コミを参考にするといいでしょう。
たとえばYahoo!知恵袋やTwitterなどでサイト名を検索したり、査定サイトを利用した知人がいれば、体験談や評判を聞いてみたりするのが確実です。
ただ査定を依頼したい物件によっては、口コミでの評判が参考にならないこともあります。
口コミを調べてみてもいいので、そのあとに、自分にあったサイト見つけるようにしましょう。
ここからは、自分にあった一括査定サイトの選び方について紹介していきます。
不動産の種類にあわせた一括査定サイトを選ぶ
不動産一括査定サイトを選ぶ前に、まずあなたの不動産の種類とエリア、この2点だけチェックしてください。
不動産査定前にチェックしておくこと
- 不動産の種類(例:土地・戸建・マンション・倉庫・アパート…)
- エリア(例:都心部・地方都市・田舎…)
あなたの不動産の種類とエリアにあった不動産一括査定サイトを選べば、より高く、精度の高い不動産査定額を提示してもらえる可能性が高まりますよ。
一括査定サイトと特徴
不動産の種類 | エリア | 特徴 | |
---|---|---|---|
HOME4U | 土地・戸建・マンションなど マルチ対応 |
全国対応 | ・国内最大級 ・電話相談サービスあり |
イエウール | 土地・戸建・マンションなど マルチ対応 |
全国対応 | 厳選した不動産会社1,600社と提携 |
マンションナビ | マンション | 全国対応(とくに都市部) | ・マンションAI査定対応 ・賃貸査定あり |
たとえば、地方の戸建住宅の査定を依頼したい場合は、HOME4Uやイエウール。
都市部のマンション査定を依頼したい場合であればマンションナビ、というように選んでみるのも1つです。
極端な例ですが、山村地域の農家住宅の査定を依頼したいときに、マンション査定に強いサイトを利用しても、思うような査定結果を得られない・査定してもらえない可能性もありますので注意しましょう。
複数の一括査定サイトを利用する
じつは日本国内には、大小合わせ12万以上の不動産業者が存在しています。
さきほど紹介した、各一括査定サイトで取り扱っている不動産会社は1,800社~2,500社ほど。
ですので、一括査定サイトどうしで被っている不動産会社もあれば、一方の一括査定サイトでしか取り扱っていない不動産会社もあります。またはどの一括査定サイトにも登録されていない不動産会社もあるでしょう。
たとえばHOME4Uでは最大6社へ査定依頼できますが、もっと多くの査定結果を同時に見比べたい方は、さらに別のサイトを併用するのもひとつです。
別のサイトで一括査定した際に、1つ目のサイトで紹介された不動産会社がまた紹介される可能性もありますが、その際にはその不動産会社以外の会社に依頼すれば問題ありません。
(どのサイトから申し込んでも、同じ不動産会社からの査定額は変わらないので、再度査定依頼する必要はないでしょう。)
- まず1つ目の不動産一括査定サイトで、なるべく多くの不動産会社(最大6社)から査定結果を受け取る。
-
6社からの査定額に満足できなければ2つ目のサイトを利用する。
(2つ目のサイトを利用するときには、1つ目と同じ会社は避けて査定依頼をするようにしましょう。)
- 2つ目のサイトでも満足できなければ、3つ目のサイトでも同じように利用する。
一括査定サイトのメリット3つ!不動産査定は一括査定サイトを利用するべき?
不動産一括査定は、自宅にいながら簡単にあなたの不動産査定額がわかる便利なサービスですが、あらためて不動産一括査定を使用するメリットはなにか確認してみましょう。
不動産一括査定のメリット
- 不動産一括査定は無料でできる
- 不動産会社へ1件ずつ査定依頼をする手間がカットできる
- 複数の不動産査定結果を比較して相場を把握できる
1. 不動産一括査定は無料でできる
不動産一括査定サイトであなたの不動産の査定依頼をする場合、お金は一切かからず無料で依頼することが出来ます。
不動産査定が無料である理由は、不動産査定の時点で手数料をもらうことが宅建業法上で認められていないからです。
ですので、あなたが「試しに一度査定してもらおうかな?」という気持ちで不動産査定を依頼し、最終的に売らないという判断をしても、後から査定代として請求されることはないので安心してください。
不動産一括査定サイトを利用する際に、わざわざ会員登録をする必要も無いですよ!
2. 不動産会社へ1件ずつ査定依頼をする手間がカットできる
冒頭でもお伝えしたとおり、不動産会社に直接出向いて不動産査定を依頼する場合、不動産の情報を担当者に伝える手間がかかります。
複数の不動産会社に査定依頼をするなら、1社ずつ同じ手間をかけなければなりません。
一方で不動産一括査定サイトは、サイト内で簡単な入力画面が整備されているので、ほんの少しの入力作業と選択ボタンを押すだけで、複数の不動産会社へ一気に査定依頼ができます。
スマホがあれば、お仕事の休憩中でも、寝る前のベットの中でも入力できるので、時間にとらわれずあなたのタイミングで査定依頼ができて便利ですよ。
3. 複数の不動産査定結果を比較して相場を把握できる
不動産一括査定サイトを利用れば、一度の申し込みで複数の不動産会社から査定額を取り寄せることができます。
不動産会社によって不動産査定額は異なりますので、見比べる査定結果が多いほど、あなたの物件の相場がみえてきますよ。
また査定結果が他の不動産会社より大幅に高いところには「なんでC不動産だけ高い査定額なんだろう?」「本当にこの査定額で売れるのかな?」と考えるきっかけにもなります。
査定額の結果で疑問に思ったことがあれば、直接その不動産会社に確認してみましょう。
その時の不動産会社の対応や、査定額の理由をわかりやすく説明してくれるかどうかを見れば、今後不動産売却をお願いする不動産会社選びの決め手にもなります。
まずは一括査定サイトで、複数の不動産会社から、査定額の見積もりを出してもらいましょう。
一括査定サイトのデメリット4つ!不動産査定をするときの注意点は?
不動産一括査定は便利といっても、一括査定サイトを利用する上で心づもりをしてほしいことが4つあります。
不動産一括査定のデメリット
- 複数の不動産会社と連絡する機会が増える
- 不動産一括査定の対象エリア外で依頼できない可能性もある
- すべての不動産会社に出会えるわけではない
- 不動産の売却予定の有無で対応が変わる場合もある
順番に確認していきましょう。
1. 複数の不動産会社と連絡する機会が増える
不動産一括査定サイトであなたの不動産情報を入力すると、複数の不動産会社にその情報が送られ、机上査定であれば早くて当日~翌日に査定結果の連絡がもらえます。
不動産一括査定サイトで選択した不動産会社の数だけ、順次電話やメールで査定結果の連絡がきますので、それに対応する手間はどうしてもかかってしまいます。
なるべく連絡回数を減らしたい方や、今後のしつこい営業電話が心配な方は、不動産会社より机上査定の結果を受け取った際に「必要なときにこちらから連絡します」と伝えておくといいかもしれません。
もしくは不動産一括査定サイトを申し込む際にご要望・ご質問・備考欄などがあれば「メールでの連絡希望」と一言入れておくこともオススメです。
2. エリア外の一括査定は依頼できない可能性がある
数ある不動産一括査定サイトの中には、査定対象エリアを限定したサイトもありますが、本記事で紹介した不動産一括査定サイト3社(HOME4U・イエウール・マンションナビ)は、すべて全国対応です。
ただし全国対応の一括査定サイトであっても、あなたが査定したいと思っている不動産の所在地が、地方や山間地域などにある場合には一括査定依頼できない可能性もあります。
※ 不動産の所在地が都市部の場合は、ほぼ問題はありません。
一括査定サイトを通して査定依頼できる不動産会社は、そのサイトに提携・登録している不動産会社のみです。
ですので全国対応の一括査定サイトであっても、その地域に不動産会社がそもそも存在しない場合や、登録している不動産会社がない場合には査定依頼できません。
その場合は、自分で不動産会社を探し、直接査定依頼をするという流れになります。
3. 一括査定サイトですべての不動産会社に出会えるわけではない
たとえばあなたが不動産一括査定サイトで査定依頼をするときに「家の近くのA不動産会社さんも含めて一括査定しよう」と思っていても、A不動産会社がそのサイトに登録しているとは限りません。
さきほどもお伝えしましたが、日本国内には12万社以上の不動産業者が存在しており、不動産一括査定サイトと提携しているのはその内の数パーセントです。
ですから「どうしてもA不動産会社さんには査定してほしい!」といった場合は個別に連絡をとって査定依頼をしてくださいね。
とはいえ1回の入力で、最大6社程度から査定額を提示してもらえるのは便利ですし、あなたの家の価格相場を知ることができるので、一括査定も併用してみるとよいでしょう。
4. 売却意志次第で不動産屋の対応が変わる場合もある
不動産一括査定サイトから机上査定依頼をした後、本来であれば、不動産会社から数日内に査定結果を受け取れるはずです。
ですが中には、査定結果を伝える前に、あなたの不動産の売却意思を確認してくる不動産業者もいるのだとか…。
なぜこんなことが起こるかというと、不動産会社は利益にならない営業活動を避けたいからです。
不動産会社の大きなキャッシュポイントは、不動産売買時の仲介手数料。
仲介手数料は物件が売れないと得られないので、不動産を売る意思の強い人を選んで丁寧に査定をする不動産会社もなかにはあるようです。
不動産の売却予定がなければ査定額が下がる、というわけではありませんが、机上査定額を口頭で伝えて終わりというそっけない対応や、中には「詳しい図面がないと査定出来ない」と断られてしまうケースも…。
ほとんどの不動産会社はきちんと一括査定後に査定額を教えてくれますが、万が一嫌な思いをされた場合は、不動産一括査定サイト元へ連絡し注意してもらいましょう。
一括査定サイトHOME4Uでは、お客様に最適な提案をできる不動産会社のみを厳選し、悪質な不動産会社がいないか常にパトロールしてくれています。気になったことがあればお電話での相談も可能ですよ。
不動産一括査定の流れ(HOME4U)
ここからは不動産一括査定サイトの使い方を具体的にイメージしていただけるよう、不動産一括査定体験レポートとともに解説していきます。
それではさっそく、不動産一括査定サイトを使ってみましょう!今回は、HOME4Uの流れに沿ってご紹介します。
不動産一括査定の流れ
- HOME4Uの公式サイトから査定依頼をする
- 不動産会社から審査結果を受け取る
- 不動産一括査定後に訪問査定してもらう
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
1. HOME4Uの公式サイトから査定依頼をする
HOME4Uは、不動産一括査定の申し込みまで4つのステップで完了しますので順番に見ていきましょう。
1. 都道府県・市区町村を選択し「無料査定スタート」をクリック
HOME4Uの公式サイトに入ったら、都道府県と市区町村の2つのタブを選択します。
2. 物件情報を入力
次に、LINEのやり取りのようなチャット画面で「物件の種別を選択してください。」と出てきます。
今回は「マンション一室」を選択します。
そして次の画面で不動産査定をしたい物件の所在地を入力していきましょう。
物件の所在地に続き、物件の広さ(専有面積)や築年数などを入力します。
このときに手元に登記簿謄本や図面があればスムーズですが、HOME4Uはおおよその数値がわかればよいとのことだったので、用意しなくても査定申し込みはできますよ。
赤枠になっているところはすべて入力していきます。
今回査定依頼をする物件の名義人まで入力できたら、「次へ」のボタンが黄色くなり、次に進むことが出来ますよ。
チャット画面が進み、査定依頼の理由や査定方法をどうするかの質問があります。
今回の不動産査定依頼の理由は、「住み替え」を選択し、査定方法は「机上査定」を選択して次へ進みます。
3. 査定結果を受け取る連絡先を入力
次に不動産査定結果を受け取る連絡先の入力です。
※この間に、さきほどの物件情報をもとにHOME4Uのシステム上では、あなたの査定依頼先として紹介できる近隣の不動産会社の照会をはじめます。
赤枠の部分(名前・年齢・連絡先)は入力必須です。
HOME4Uは「ご要望・ご質問」の欄があったので、もしも連絡はメールでほしい方は、下記のように「連絡はメールでお願いします」と書いておくのもよいかもしれません。(今回は最終的に空欄にしておきました)
「次のページで不動産会社を選択する」をクリックして進みます。
4. 査定依頼したい不動産会社を選択
今回入力してみた物件の住所では、大手2社と、中小企業4社、計6社の不動産会社の名前が出てきました。
6社の不動産会社の名前を見てみて「聞いたことあるかも」と思うところもあれば、知らない不動産会社もありましたが、せっかくなので6社すべてを選択してみます。
査定依頼する不動産会社を選択する際には、会社の規模や知名度にこだわらず、いろいろな不動産会社を織り交ぜて選択しましょう。(不動産会社の選び方)
最後に「個人情報の取り扱い」についてもよく読んでから、オレンジ色のボタン「査定を依頼する」をクリックすれば完了です。
最初から最後までほぼ選択式で、難しい入力などがなく非常にスムーズでした。
さて、あとは査定結果を待つだけです。
よく「60秒査定」という言葉を見て、「60秒で査定額が出る」と思う方もいらっしゃるようですが、これは「60秒で入力ができる」という意味であり、1分で査定額がわかるわけではありません。不動産会社が入力された情報をもとにきちんと査定してくれるので、少し待つようにしましょう!
2. 不動産会社から査定結果を受け取る
不動産一括査定を申し込んでから、早いところで当日~翌日には査定結果を受け取れるでしょう。
遅くとも1週間~10日以内には査定結果の連絡があります。
査定結果を受け取る際には、「不動産査定額がいくらだったか」だけでなく、それぞれの不動産会社がどんなふうに対応してくれたか覚えておくとよいですよ。
分厚い資料とともに郵送で査定結果を送ってくれる不動産会社もあれば、メールで査定書データを送ってくれるところ、電話での口頭案内のみなど、不動産会社によって査定結果の伝え方はさまざまです。
後に訪問査定や売却を依頼する不動産を選ぶ際の参考にもなるので、不動産会社それぞれの対応をよく覚えておきましょう。
3. 不動産一括査定後に訪問査定してもらう
不動産一括査定で机上査定をした後、本当に不動産を売却するなら、やはりなるべく高く売りたいものですよね。
ただ机上査定でわかる情報は、あくまでおおよその査定額なので、これから不動産売却活動を進めるならより詳細で正確な査定額を知るために訪問査定が必要です。
机上査定を依頼したときの不動産会社の対応や査定額をもとに、訪問査定を依頼する不動産会社を選びましょう。
訪問査定は少なくとも30分~1時間同席することになりますので、まずは印象が良かった1社、2社に依頼するのがよいでしょう。
4. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
訪問査定を依頼した不動産会社から査定結果を受け取り、お家の売却をすすめるなら、どの不動産会社とどんな媒介契約を結ぶか考えなくてはいけません。
不動産会社と結ぶ媒介契約は、「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3種類あります。
媒介契約を1社と結ぶ場合は、専任媒介もしくは専属専任媒介。
媒介契約を複数社と結ぶ場合は、一般媒介の契約となります。
どの媒介契約を結ぶかは媒介契約の種類ごとに特徴(メリット・デメリット)があるので、あなたが「時間をかけても高く売りたい」「とにかく早く売りたい」など、どのように不動産売却活動をすすめたいか考えた上で決めましょう。
一般媒介 | 専任媒介 | 専属専任媒介 | |
---|---|---|---|
同時に複数の不動産会社と 媒介契約を交わせる |
◯ | × | × |
売主自ら買主を探せる | ◯ | ◯ | × |
契約期限 | 規制なし※1 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 |
売主への売却活動報告義務 | 義務なし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
指定流通機構への登録義務※2 | 規制なし | 契約日から 7日以内 |
契約日から 5日以内 |
※1. 規制は無いが3ヶ月に一度の更新は必要
※2. 宅地建物取引業法にもとづいて不動産情報を取り扱う機関。不動産会社は指定流通機構に登録される物件を見て取引を行う
また、どの不動産会社と媒介契約を結ぶか見極める際のポイントとして、5つ例をあげてみます。
不動産会社の見極めポイント
- 査定内容
納得できる査定額だった。他社より高く査定してくれた。
- 会社規模(実績)
大手、CMでよく見る、ご近所も同じ会社で売却している。
- 信頼
こまめに連絡をくれる。知り合いからの紹介。対応が早い。
- 担当者との相性
担当者の人柄(誠実そう、笑顔、清潔、熱心さ)
- サービス
販売時のルームクリーニング付き、仲介手数料減額、プロによる販売用写真撮影込み
上記の見極めポイントはあくまでも一例にはなりますが、あなたの不動産が売却できた際には、契約した不動産会社へ仲介手数料を支払うことになりますので、安心して任せられるところを選んでくださいね。
不動産一括査定への疑問を解決!
ここまで不動産一括査定について、利用方法や使い方のポイントをお伝えしてきました。
今までの内容以外に、不動産一括査定に関してよくある質問を5つ紹介します。
安心して不動産一括査定サイトを利用するためにも、ぜひ読んでみてください。
インターネットの査定って個人情報の取り扱いは大丈夫?
不動産一括査定サイトの利用時は、基本的に名前・所在地(住所)・連絡先の入力が必要です。
このご時世ですから、個人情報の流出を心配される方も多いと思います。
不動産一括査定サイトに限らず、どんなサイトを利用するときにも、「個人情報のお取り扱いについて」をよく読んで、あなたが入力した情報はどの会社がどのように利用するのか理解して、了承できる場合のみ利用をしましょう。
※「個人情報個人情報のお取り扱いについて」は、サイトによって「個人情報保護方針」「プライバシーポリシー」などの書き方もあります。
本記事でも、3つの不動産一括査定サイトをご紹介していますが、3つともきちんと個人情報の取り扱いについて記載がありますので、利用の際にはご確認くださいね。
またNTTデータグループ運営のHOME4Uは、数ある不動産一括査定サイトの中で唯一、Pマークを取得していますのでより安心して利用できるサイトですよ。
不動産の匿名査定ってどうなの?
不動産査定には、匿名査定という方法もあります。
匿名査定は、名前や詳細な住所、連絡先などの入力なしに不動産の査定額を知らせてくれるというものです。
たとえばマンションの査定の場合、マンション名を入力するだけで「3,000~4,800万円」と幅のある参考相場価格が画面上にでてきます。
ただこの価格は本来の不動産の価値ではなく、販売価格をもとに算出した数値の場合もあるので、注意が必要です。
販売価格をもとに算出した数値だと、売り主の販売希望額が反映されている可能性があるため、実際の価値と価格のズレが生じます。
たとえば、正式な査定額が2000万円であったとしても、売り主の希望により2500万円で売り出されていることもあります。
売り主が希望する売却価格は、正確な査定額とは言えませんよね。
また、匿名査定サイトでもマンションの号室まで入力必須であったりと、本当に匿名性があるとは言い切れません。
匿名査定サイトの入力内容は不動産一括査定サイトとほぼ変わらないことや、会員ページをサイト内に開設するようになっていたり、中にはSNSアカウントでログインが必要になっているところもあります。
匿名査定は、おおよその査定額を知るための机上査定よりも、もっとざっくりとした参考価格を知りたい場合に利用するがよいかもしれません。
査定依頼する不動産会社はどうやって選べばいいの?
あなたが不動産一括査定サイトで査定依頼する不動産会社を選択する時、おそらく大手の不動産会社を選択されるのではないでしょうか。
たしかに大手の不動産会社だと、安心感があったり、高く査定してくれそうですよね。
じつは査定依頼する不動産によっては、地元の不動産会社や専門分野に特化した不動産会社の方が高い査定額になる場合もあります。
まず不動産会社の形態を大きく3つに分けて解説しましょう。
- 大手の不動産会社
- 例)住友不動産・長谷工コーポレーションなど全国規模のグループ
大手の不動産会社は、社内に過去~直近の不動産取引データを多数保有しているので、独自の評価基準があったり、全国に販売ネットワークを持っている強みがあります。
実際に物件を売却する際には、Web・紙面両方の広告媒体も十分に持っているので、販売力にも期待できます。 - 物件近くの不動産会社
- 例)センチュリー21などフランチャイズ店を含む地元の不動産会社
物件近くの地域密着型の不動産会社であれば、その地域の特性を理解していることや、同エリアの売りだし中の物件情報も把握しているため、実情に沿った査定額の提示があるでしょう。
最近はフランチャイズ加盟している不動産会社も増え、「センチュリー21▲▲不動産会社」「LIXIL不動産ショップ●●東京店」などグループ名や企業名がついていても地元の不動産会社である可能性は高いですよ。(参考:ハウスドゥ、ピタットハウスなども同じ) - 専門不動産会社
- 例)町家、古民家、マンション、事業用など特定の物件に強い不動産会社
特定の物件に強い不動産会社は、会社規模は大きくなくても、購入意欲の高い顧客リストを持っている場合もあるので、高い査定額を提示してくれる可能性もあります。
たとえば町家専門の不動産会社であれば、「町家」であることそのものの価値や、物件に付随する「おくどさん」や「虫籠窓」など、意匠の部分もきちんと評価してくれるので、他の一般的な不動産会社とは違う目線で査定額を提示してくれるでしょう。
査定依頼する不動産会社を選択する際には、以上を参考にしてみてください。
不動産会社ごとに少なからず評価の基準が異なるので、いろいろな不動産会社から査定結果を取り寄せて、あなたのお家がより高く売れる可能性をさぐりましょう。
不動産査定額はどのくらいの差がでるの?
不動産一括査定をしてみた方の口コミを調べてみると、100万円の差が出た方、300万円~400万円ほどの差がでた方もいました。
都心部や人気のエリアでマンション査定をしてみた方だと、査定額が一番高いところと低いところで2,000万円の査定額の差が出た方もいます。
注意したいのが、査定額はあくまでも不動産の売り出し価格を考えるためのものですので、かならず売れる価格を保証しているわけではありません。
もちろん査定額は、各社が「売却が見込める価格」として提示しているので、より高く売ってくれそうな不動産会社を探すためにも、不動産一括査定は積極的に活用したいですね。
不動産一括査定サイトは無料なのにどうやって運営しているの?
不動産一括査定は無料で使える便利なサービスですが、どうやって利益を出しているか気になりますよね。
不動産一括査定サイトが無料で利用できる理由は、不動産会社が一括査定サイトに紹介料を支払っているから。
不動産会社は「1紹介につきいくら」といったかたちで、紹介料を支払います。
不動産一括査定が無料で利用できるとはいえ、提携している不動産会社側はサイト元への紹介手数料が発生していて、なおかつサイト元との提携規約があります。
ですので無料とはいえあなたの査定依頼に対して、いいかげんな対応をすることはないですよ。
【まとめ】不動産一括査定では査定額以外にも得られることがある
いかがでしたか?この記事を読んでいる方はきっと不動産一括査定をこれからやってみる方が多いと思います。
不動産一括査定サイトは、あなたの不動産査定額を複数社からもらって見比べられるという利点だけではなく、不動産会社ごとの対応や、売却プランの提案も見比べることができます。
せっかく不動産一括査定をするなら、査定額以外の部分もぜひチェックしてみてくださいね。
不動産一括査定をやってみたことで、すてきな不動産会社と出会い、あなたの納得の行く不動産売却ができることを願っています!
- 執筆者:Narumi
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以前に不動産会社で働いており、在職中に宅地建物取引士の資格を取得。「不動産売買」は人生の中で一番大きなお金を目にする機会だからこそ、法令と実務に基づいたより良い情報を伝えることを信念としている。>>詳細はこちら