不動産査定が匿名でできると聞いて、あなたはどのように感じますか？
「個人情報なしにお家の査定って本当にできるの？」
「匿名で不動産査定ができるなら今すぐ使ってみたい！」
このように不安や期待、両方のお声があると思いますが、結論からお伝えすると、不動産査定は匿名でできます。
いわゆる「匿名査定サイト」を利用すれば、名前や電話番号を不動産会社に教えることなく家の査定が可能です。
今回は、「複数の不動産会社に匿名で査定してもらうタイプ」と、「AIを活用して査定額を出すタイプ」の2種類の匿名査定サイトを紹介しますので、あなたの目的に合った匿名査定を活用していただければと思います。
また匿名で不動産査定をする手順や、匿名査定でどのくらいの情報がわかのかも詳しく解説していきます。
Narumi 本記事は私が実際に匿名査定サイトを使って、査定をやってみた上で作成しましたので、ぜひ参考にしてください！
不動産査定は匿名で簡易査定ができる！個人情報の入力は不要
不動産の匿名査定サイトは、名前や電話番号の入力なしに家の査定額が概算でわかるサービスです。
個人情報の入力が不要なので、家の査定額を知ったあとに、わずらわしい営業電話などの心配がなく、自分以外の誰にも家の査定をしたことがバレません。
必要なものはアカウントを作る際に必要なメールアドレスと、パスワードの設定くらいです。
あとは簡単に査定物件の情報を入力するだけで、不動産の査定額がわかります。
AI査定の場合は、マンション名を入力するだけで瞬時に査定額が見られるものもあるので、なにも用意するものはありません。
このようにAI査定は個人情報を入力することなく、手軽に不動産査定額を見ることができます。
ひとつ気をつけておきたいことは、匿名査定でわかるのはあくまでも目安の金額となります。
もし匿名査定をして、査定額に納得ができなかったり、もっと詳しい情報がほしいという場合は、通常の不動産査定を依頼するとよいでしょう。
では、不動産の匿名査定サイトがどういう仕組みになっているのか見ていきたいと思います。
不動産の匿名査定サイトの種類とおすすめの無料査定サイト
不動産の匿名査定サイトには大きく分けて2つのタイプがあります。
不動産匿名査定サイトの種類
- 複数の不動産会社に匿名で査定してもらうタイプ
- 不動産査定価格がその場ですぐわかるAI活用タイプ
それぞれのタイプの特徴と、具体的な匿名査定サイトも紹介していきますね。
Narumi この他、スマホで専用アプリをダウンロードして匿名査定ができるものもありますが、匿名といいつつ多くの情報入力が必要だったり、「本当に匿名でできているのかな？」と思うような使用感だったりもしたので、今回は省きました。もしも匿名査定をアプリでやってみようとお考えなら、よく吟味してくださいね。
複数の不動産会社に匿名で査定してもらうタイプ
不動産査定価格を自分専用のマイページで確認するタイプからみていきましょう。
こちらのタイプは、匿名査定サイト内にマイページを作って、不動産査定価格を自分で確認します。
複数の不動産会社に匿名で査定してもらう流れ
- 匿名査定サイトに不動産情報を入力
- 匿名査定サイトが不動産会社へ査定物件の情報を提供する
- 不動産会社が査定結果をサイトに届ける
- サイトからあなたへ「査定結果でましたよ」と通知がくる
- あなたがマイページにアクセスし、査定結果を見る
複数の不動産会社に匿名で査定してもらうタイプの匿名査定は、マイページ管理のためにメールアドレスの登録が必要です。
ですが登録したメールアドレスは各不動産会社に知らされないので、不動産会社から直接あなたに営業メールが届くことはありません。
※場合によってはサイト元から「査定結果を見てどうでしたか？」などのメール連絡はあるかもしれません。
また、不動産査定サイト内にあるマイページ（あなた専用の管理画面）に審査結果が届くので、あなたの都合のよい時間に査定結果を見ることができます。
このようにマイページで情報が管理できるタイプの匿名査定サイトなら、家族にも査定した事実や査定結果を知られることがないので、家族に内緒で査定をしたい場合も安心です。
それでは、複数の不動産会社に匿名で査定してもらうタイプのおすすめ不動産匿名査定サイトを2つ紹介します。
LIFULL HOME’S（ライフル ホームズ）
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S (ライフル ホームズ）」の匿名査定サイトです。
ライフル ホームズの匿名査定に対応する提携不動産会社数は2,400社あり、全国のエリアに対応しています。
ライフルホームズでは最大13社、平均4社（株式会社LIFULL調べ）からの査定結果を確認できます。
実際に匿名査定を依頼する画面がどんなものか見てみましょう。
まずはTOP画面で、物件種別（マンション・一戸建て・土地）を選択し、都道府県・市区町村をタブで選択します。
次に、物件所在地・間取り・面積・築年数・構造・権利・接道状況・居住中かどうかを入力しましょう。
査定依頼の理由は必須項目となっていますので「売却を検討中」として次に進みます。
最後にメールアドレスやSNSアカウントを入力して専用の管理ページが作成されます。
ライフルホームズの匿名査定の場合は、この管理ページ作成後に査定依頼をする流れでした。
ライフルホームズでの匿名査定は、査定依頼後に提携している不動産会社が机上査定で概算価格を算出するので、結果を得るまでに早くても半日から数日かかるでしょう。
HowMa（ハウマ）
HowMa（ハウマ）は、株式会社コラビットが運営する匿名査定サイトです。
全国の世帯数約95%をカバーしており、マンションも戸建ても匿名での査定が可能です。
それではハウマを使った査定方法を一緒に見てみましょう。
まずはTOP画面で戸建てかマンションかを選択します。今回は「マンション」を選択しました。
次にマンション名、住所・築年数・部屋番号・面積・間取りと階層・居住中かどうかを入力します。
最後にメールアドレス（SNSアカウントでの登録も可能）を入力してマイページを作ります。
ハウマではAI（ロボット）が、入力した情報をもとに査定額を算出する仕組みとなっているため、すぐにマイページから査定額を確認できます。
査定額を算出しているのはAIですので、営業電話はもちろんかかってきません。
不動産査定価格がその場ですぐわかるAI活用タイプ
不動産の匿名査定サイトでも、一番気軽に使えるのがこちらのAI活用タイプ。
先程紹介したハウマでも査定額の算出にAIを活用していますが、ハウマの査定額はあくまでもマイページで確認する必要があります。
こちらで紹介するAI活用タイプの匿名査定は、サイトのTOP画面にマンション名を入力すれば、すぐに概算の査定価格が出てくるので、個人情報の入力は一切不要です。
AI活用タイプの匿名査定サイトでは、もはやメールアドレスの入力もいりません。
ですので不動産会社や匿名査定サイトから連絡来ることもなく安心です。
AI活用タイプの匿名査定サイトでは、サイト利用中にすぐ査定額がわかるので、その後インターネットの履歴も消してしまえば、誰にも査定をしたことがバレません。
ただしこういったAI活用タイプの匿名査定はマンション査定向きです。
マンションは新築分譲当時に、部屋ごとの広さやベランダの向きなどの情報が公開されているので、同じマンションの成約事例がいくつかあれば、その事例と比較しておおよその査定額が導き出せます。
ですから、マンションの匿名査定はAI査定との相性が良いと言えるのです。
ただし急な社会情勢の変化があった時や、査定をしたいマンションの過去の成約事例がなければ、実情に沿った査定額がわからない場合もあるので注意しましょう。
それでは、AI活用タイプのおすすめ不動産匿名査定サイトを2つ紹介します。
IESHIL（イエシル）
イエシルは東証一部上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。
イエシルの匿名査定では、約9,000万件の賃貸情報や売買履歴を元にしたビッグデータや、政府が提供する公的なデータから、不動産ごとの今の価値を瞬時に表示してくれます。
入力内容はTOP画面でマンション名を入力して検索するだけ。
マンション名を入力すると、1～2秒後に参考相場価格として1,885万円〜2,516万円というように幅のある価格が表示されます。
マンションの階数や部屋の広さによって、どのくらい価格が異なるかも無料で閲覧できるので、あなたと同じようなお部屋の情報が見つかるかもしれませんよ。
ただし、イエシルの匿名査定対応エリアは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の4都県のみとなりますのでご注意ください。
マンションナビ
マンションナビは、マンションリサーチ株式会社が運営しています。
マンションナビでは都道府県・市町村を選択すると、そのエリアのマンション名がいくつか表示され、その中からあなたのマンション名を選択するだけで2,390万円～2,590万円というように、売却推定相場価格を表示してくれます。
同じ画面のまま、階数や主要採光面（ベランダの向き）を変更すれば、その変更点を加味して相場価格を表示してくれるので、ある程度参考にできそうですね。
マンションナビの匿名査定は全国エリア対応なので、地方のマンション物件でも相場価格を知ることができますよ。
Narumi ここまで不動産の匿名査定サイトの仕組みや使い方、そして具体的な匿名査定サイトの紹介をしました。
家の価値を知るために匿名査定サイトを使うべきか迷っていたら、次に紹介する匿名で不動産査定をするメリット・デメリットを見ながら検討していただければと思います。
不動産査定を匿名でするメリット
不動産査定を匿名でしたい方は、「家の価値を知りたいけど営業電話がかかってくるのは嫌だな…」という方が多いと思います。
- 子供の進学を期に家を売却する「かも」しれない
- 離婚する「かも」しれないから、持ち分がどのくらいになるのか知りたい
こういった未確定な予定に備えて査定額を知りたいだけなのに。「いつ売るつもりですか？」「今売れば高く売れますよ！」とぐいぐい営業されるのは確かに気が引けますよね。
匿名で不動産査定すると、営業電話がないだけでなく、周囲に知られにくいというメリットがあります。
では不動産査定を匿名でするメリットについて詳しく見てみましょう。
匿名査定後に不動産会社から営業電話がない
不動産査定を匿名でする1番のメリットは、名前や電話番号などの個人情報不要で家の価値がわかること。
査定依頼時に電話番号を登録しないので、家の査定額を知った後に、査定を担当した不動産会社は電話のかけようがありません。
不動産査定を依頼する際に、個人情報の流出に不安がある方や、何度も営業電話がかかってくるのは困るという方には安心ですね。
マイページで査定額を確認するタイプの匿名査定に関しては、マイページの登録のためにメールアドレスを登録するのであって、メールアドレス自体は査定をする不動産会社に送られないので、ダブルで安心です。
不動産査定額が無料ですぐわかる
匿名査定サイトのAIタイプであれば、瞬時に売却相場がわかります。
またマイページで査定額を確認するタイプであれば、査定依頼から早くて半日～数日以内に査定額の提示があります。
あなたが「家の価値がいくらか知りたい」と思ったらすぐに結果がわかるので、ソワソワしながら結果を待つことはありません。
しかもほとんどの不動産匿名査定サイトは無料で使えます。
余計な費用や時間をかけず家の査定額を知れるのは、助かりますよね。
Narumi 余談ですが、「あのマンション買いたいな～」とこれから不動産購入を考えている人が、そのマンションの販売価格が妥当な価格かどうか確認するために、あえて匿名査定サイトを使ってみることもあるそうですよ。
不動産査定したことが周囲にバレない
不動産査定を匿名でする場合、あなたの査定申込みも、不動産会社からの査定額提示も、すべてネットを経由します。
つまりあなたの家には誰も来ないので、周囲に査定をしていることがバレません。
本来の不動産査定（訪問査定）であれば、家の中・外・周辺の状況を踏まえて査定額を算出します。
訪問査定の場合だと、ご近所さんに「あら？不動産会社の車が停まっているわ」と見られたり、「お家売っちゃうの？」と声をかけられたりする場合があるので、ただ家の価値を知りたいだけだと、訳を説明するのがわずらわしいですよね。
その点、ネットでできる匿名査定であれば、ひと目を気にせず家の価値を知れるのは気楽で都合がいいので、匿名査定のメリットと言えるでしょう。
不動産査定を匿名でする際の注意点
先ほど不動産査定を匿名でするメリット3つを解説した通り、個人情報不要で瞬時に家の価値がわかるのはとても助かるのですが、デメリットも存在します。
不動産査定を匿名でするデメリットも理解した上で、あなたの不動産売却に活かせそうか考えてみてくださいね。
匿名での不動産査定は正確性・精度に欠ける
不動産査定を匿名で依頼する場合、その査定結果はあくまでも「机上査定」の枠を超えません。
机上査定の場合だと、査定対象となるの物件の劣化具合や、環境の良し悪しなど、大事な要素が査定額に反映されていません。
また匿名査定を依頼する際に、住所の番地まで正しく入力できていないと、机上査定よりもさらに精度に欠ける結果となってしまいます。
AI活用タイプの匿名査定となると、今までの販売データや成約事例を元に査定額を算出するので、参考にした成約事例が大幅に値引きされていた物件、もしくは売主都合で査定額より高い価格設定だったとしたらどうでしょう。
正確な査定額を算出する際に使うべきデータではないですよね。
また周辺の成約事例が少ない場合だと、偏った算出となってしまいます。
査定額が早くわかることで、このような弊害の生じるおそれがあるので、匿名査定での査定額は鵜呑みにできません。
もし売却するなら再度不動産査定を依頼する必要がある
不動産査定額は、売り出し価格を決める重要な軸となるものですが、匿名査定でわかる査定額はあくまでも概算価格です。
匿名で査定額を知ろうと、たくさんの物件情報を入力しても、その物件の内部や周辺環境など詳しい状況までは査定額に反映されないので、信憑性のある査定額にはなりません。
ですから匿名査定で査定額を確認したあと、もし不動産売却をしようと思ったら、通常の不動産査定を依頼する必要があります。
「匿名査定で納得する金額が出たら、不動産を売るつもりだ」という人にとっては、少々二度手間となってしまうかもしれません。
ここまで不動産査定を匿名でするメリット・デメリットについてお伝えしました。
家の価値を知るために、どんなアクションをするかは、不動産売却予定がどのくらいかによって使い分けてみてもいいかもしれません。
全く不動産売却の予定がない、もしくは売却する意思が弱い場合には匿名査定がちょうどいいと思います。
しかし、匿名査定のメリット・デメリットでもお伝えしたように、匿名査定はあくまでも概算価格です。
今後お家を売却する予定があるなら、不動産一括査定で机上査定や訪問査定を受けると具体的な査定額や相場感がわかりますよ。
以下におすすめの不動産一括査定サイトを2社紹介するので、匿名査定よりもより精密な査定額を知りたい方は、ぜひ活用してみてください。
HOME4U
HOME4U（ホームフォーユー）は、株式会社NTTデータ・スマートソーシング（NTTデーターグループ）が運営している、日本で初めての不動産一括査定サイトです。
全国に対応しており、戸建て・マンション・土地その他の不動産の査定も可能です。
HOME4Uは、数ある不動産一括査定サイトの中で唯一、Pマークを取得していますのでより安心して利用できますよ。
事業者が個人情報を基準に沿って適切に取り扱っているかを評価し、適正と判断した事業者を認定する制度です。
イエウール
イエウールは株式会社Speeeが運営している不動産一括査定サイトです。
こちらも、全国に対応しており、戸建て・マンション・土地その他の不動産の査定も可能です。
イエウールでは、たとえばサイト利用者さんから「電話営業が多すぎる」「対応が不誠実だ」など、クレームの多い提携会社があった場合、イエウール側から提携解除できるので優良な不動産会社が集まっているといえますよ。
【まとめ】匿名でできる不動産査定で気軽にシミュレーション
不動産査定を匿名でできる匿名査定サイトについて、その仕組みや使い方などを解説してきました。
本来不動産査定は非常に個別性が高く、物件データだけでなく、人の五感（視覚・聴覚・嗅覚など）を使って査定していきます。
ですが、あまり個人情報を知られたくない人や簡単な価格帯だけを知りたい人にとっては、一般的な不動産査定は利用しにくいと思います。
そんなときは、不動産査定を匿名でできる匿名査定サイトを活用しましょう。
個人情報の登録なしに、無料で不動産査定のシミュレーションができます。
もし匿名査定額を見て、「不動産を売りたくなった」という人や、もっと正確な価格が知りたいと思ったら、一般的な不動産査定をしてみるとよいでしょう。
